Our green days.
おはようございます。
アソシエイトの新木です。
京都から帰ってまいりました。
食事も風景も人も何もかも素晴らしいところで、
来年また時間がある時に訪れようと思います。
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「青春コンプレックス」ってご存知ですか。
例えば世の学園ドラマなり映画なりを観たとき、
「自分の高校生活にはこんな甘酸っぱい青春はなかった…」
と自責の念に苛まれるような状態を指します。
昨日一緒に遊んでくれた赤のコンサルの人曰く、
青春コンプレックス比率は男女別学出身者の方が多いのだとか。
そしてそんな人たちが最も憧れるのが、地方の共学高校だとか。
(因みに僕の母校はリライフっていう漫画のモデル校なんですよ(因みにリライフって、青春コンプレックスの人たちにはたまらないらしいです。彼らの求める青春が濃縮されているらしい。))
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「青春」と聞いて皆さんは何を想像しますか。
僕が真っ先に思い出すのは、中学3年生の時に通っていた塾と、
その時毎日僕の相手をしてくれていた、若い数学の先生。
元々数学がとても苦手だった僕は、彼に何度も
「なんでできないの?」と尋ねられ、
「いやできないでしょふざけんなよ」と答え、
割とガチめに喧嘩したこともしばしば。
彼のキャリアにとっても、
僕みたいな問題児は初めてだったのでしょう。
言われっぱなしも悔しいので毎日塾に通い、
コツコツ勉強はするものの、成績は伸びず、、、
それでも彼はぶつぶつ文句を言いながら、
僕の勉強に付き合ってくれました。
ところが本番の試験では奇跡が起こったのか、
数学が未だかつてなくスラスラと解けてしまいます。
あんまり僕が不憫だから、数学の女神が哀れに思ったのでしょう。
そして無事第1志望校に合格しました。
試験の日の夜、友達や家族よりも真っ先に電話したのはその先生。
「あのさ、解答速報見たんやけど、で、何かの間違いかもなんやけど、」
「何が言いたいんや、」
「数学めちゃめちゃできた。全部あっとる。証明も。」
「…。それは何かの間違いかもな。笑」
「おい。笑。でも、これで落ちてもいいかなって思えるくらい、今満足してる。」
「それは何よりで。」
「何が言いたいかっていうとさ…、あの…、今までありがとうございました。」
「…。」
「…。」
「…いい連絡待っとる。」
ほんの数分の電話でしたが、かけがえのない僕の青春です。
赤のコンサルの人は、こういうのも青春と呼んでくれるのでしょうか。
そして同じように憧れを持ってくれるのでしょうか。
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時々僕らはぎゅっと胸が苦しくなるような、
悲しみのような歓びのような感情を持つことがあります。
その瞬間こそが、青春そのものだと思います。
まだまだ青春してやるつもりです。笑
それではまたお会いしましょう。