Our green days.

 

おはようございます。

アソシエイトの新木です。

 

京都から帰ってまいりました。

食事も風景も人も何もかも素晴らしいところで、

来年また時間がある時に訪れようと思います。

 

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「青春コンプレックス」ってご存知ですか。

例えば世の学園ドラマなり映画なりを観たとき、

「自分の高校生活にはこんな甘酸っぱい青春はなかった…」

と自責の念に苛まれるような状態を指します。

 

昨日一緒に遊んでくれた赤のコンサルの人曰く、

青春コンプレックス比率は男女別学出身者の方が多いのだとか。

そしてそんな人たちが最も憧れるのが、地方の共学高校だとか。

(因みに僕の母校はリライフっていう漫画のモデル校なんですよ(因みにリライフって、青春コンプレックスの人たちにはたまらないらしいです。彼らの求める青春が濃縮されているらしい。))

 

***

 

「青春」と聞いて皆さんは何を想像しますか。

僕が真っ先に思い出すのは、中学3年生の時に通っていた塾と、

その時毎日僕の相手をしてくれていた、若い数学の先生。

 

元々数学がとても苦手だった僕は、彼に何度も

「なんでできないの?」と尋ねられ、

「いやできないでしょふざけんなよ」と答え、

割とガチめに喧嘩したこともしばしば。

 

彼のキャリアにとっても、

僕みたいな問題児は初めてだったのでしょう。

 

言われっぱなしも悔しいので毎日塾に通い、

コツコツ勉強はするものの、成績は伸びず、、、

それでも彼はぶつぶつ文句を言いながら、

僕の勉強に付き合ってくれました。

 

ところが本番の試験では奇跡が起こったのか、

数学が未だかつてなくスラスラと解けてしまいます。

あんまり僕が不憫だから、数学の女神が哀れに思ったのでしょう。

そして無事第1志望校に合格しました。

 

試験の日の夜、友達や家族よりも真っ先に電話したのはその先生。

 

「あのさ、解答速報見たんやけど、で、何かの間違いかもなんやけど、」

「何が言いたいんや、」

「数学めちゃめちゃできた。全部あっとる。証明も。」

「…。それは何かの間違いかもな。笑」

「おい。笑。でも、これで落ちてもいいかなって思えるくらい、今満足してる。」

「それは何よりで。」

「何が言いたいかっていうとさ…、あの…、今までありがとうございました。」

「…。」

「…。」

「…いい連絡待っとる。」

 

ほんの数分の電話でしたが、かけがえのない僕の青春です。

赤のコンサルの人は、こういうのも青春と呼んでくれるのでしょうか。

そして同じように憧れを持ってくれるのでしょうか。

 

***

 

時々僕らはぎゅっと胸が苦しくなるような、

悲しみのような歓びのような感情を持つことがあります。

 

その瞬間こそが、青春そのものだと思います。

まだまだ青春してやるつもりです。笑

 

それではまたお会いしましょう。