Don't give us names.

昨年のクリスマスの一般性と特殊性の話の続き。

続き?違うなそこに至るまでの話?

エピソードゼロ的な?

なんかよくわかんないや。わかんないけど。

 

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結局は僕は限界抽象度オタクなので、

どの抽象度に帰着して議論するべきなのかが一番大事です。

Aさんは」「Bさんは」でするべき話を、

「九州の人は」「○○大学の人は」「若者は」「高齢者は」「男は」「女は」って、

無意識に一般化して抽象度アゲアゲパーティーピーポーになってないですか?

 

この抽象度アゲアゲパリピ軍団は僕みたいな限界抽象度オタクの敵で、

おそらく僕みたいなオタクもまた、パリピ軍団の敵なのでしょう。

パリピ軍団は頭が弱いので、とにかく物事を単純化しようとします。

理解できない部分や複雑な部分を全部捨象してしまいます。

たちが悪いことに、世の多くの人たちはそれが「賢さ」だと思っています。

 

違うよ。よく考えてみてよ。世界は退屈な高校物理の教科書では説明できないよ。

ていうかそもそも世の物体の運動が全てニュートンの物理法則で説明できるわけないじゃん。

摩擦はゼロじゃない。質点は大きさを持ってる。自己誘導は無視できない。

パリピ軍団は大抵高校物理、というか粗削りな学問がとっても得意で、

だから論点が骨抜きになったフェイク・ニュースを簡単にSNSで拡散したがるのでしょう。

 

今すぐ物理の勉強をやめなさい。

 

ごめんなさい言いすぎました。嘘です。僕も物理が得意なので、

大学入試の試験科目から物理が消えてしまうと非常に困ります。

 

中学校で初めての社会の授業の時、先生が、

「今から皆さんが学ぶ歴史や地理は、悠久の人類の歴史の中のほんの一瞬の、ほんの一部の人たちの関わった出来事や、広大な地球のほんの一部の特徴にすぎません。どうか、教科書に書かれてある歴史や、地理だけで、世界をわかったような気にならないでください」と話してくれて、

当時は何を言っているのか全然わからなかったけど、今ならわかる。

 

物理だってそうじゃないかな。

教科書に書かれているのは、この世界を記述するためのひとつの解釈にすぎなくて、

それでは説明できないことだって沢山ある。

そういうことを全部捨象しているから、なんだか教科書に書かれていることが、

唯一無二の正解のように思えてきてしまうけど。

 

パリピの皆さん。僕は皆さんにいなくなってほしいわけじゃないです。

だけど、ほんの少しでいいから、皆さんが捨象したものに想いを馳せてほしい。

統計解析に着手する前に、サンプルバイアスがないか考えてほしい。

一面的なものの見方を、さも世界の真理かのように語らないでほしい。

確率論の応用はコンピュータに任せて、僕らは人間にしかできないことをしようよ。

 

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という、願い。笑